濱口鋏製作所にハサミを作りにいった話。

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ハサミ屋さん

どうも今村亮です。美容師ですので、ハサミ(シザー)は自分の手の次に大事なものといっても間違いではありません。

スタイリストデビューの時から使っているシザーは、長年使っているものなので手にあっていていいんですが、いかんせん切れ味が悪くなりやすい。

その理由が、これ。

見た目のかっこよさから、刃幅を狭くした少し細いものにしてしまったから。若かさゆえの無知というやつでしょうか。

シザーはテコの原理の力で髪を切ります。枝切りバザミの様に持ち手の部分を長くすると、切る力は強くなりますが、刃先がブレやすくなります。また、刃幅を太くして刃の角度をつけると髪に触れる点へ働く力が強くなるので、一般的に切る力が強くなります。


上が日本刀と同じ蛤刃(はまぐりば)、下が西洋剣と同じ剣刃(けんば)どちらもメリットデメリット、好き好みがあり、どちらが優れているというわけではありません。

そんな専門的な話はどうでもいいんです。

とにかく今年は新しいシザーが欲しくなったんです。切れ味の悪くなりやすいシザーで腕が痛いんです。切実。

で、某フェイスブックだったかで流れてきてたまたま知った濱口さんにお願いしようと思ったわけです。

濱口さんは”卓越した技能を持ち、その道で第一人者と目されている技能者”に贈られる現代の名工や “農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する方”に贈られる、黄綬褒章(おうじゅほうしょう)の受章者で、長年理美容ハサミを作っておられるスペシャルな匠なんです。

そんな匠がなんと大阪の生野区にいらっしゃったんです。すぐそこやん!

てなわけで行ってきました。 


こんなとこにホンマにあるん?っていうような場所に濱口鋏製作所はあります。窓に掛かっているハサミのオブジェが目印。

こちらが匠、濱口利成さん。

Google mapを頼りに辿り着いた私に一言。

「よう来れたな。(よく辿り着いたな)だいたい近くから電話かかってくるんやけど。」

職人さんというと少し怖い想像をしていたのですが、足元冷える作業所でUggを履いたとっても気さくな方で、私のシザーの相談も気兼ねなくできました。

いろんなシザーのサンプルを出してもらい、あーでもないこーでもないと自分に合うシザーを 決めていきました。

やっぱり となりの人間国宝 に認定されていました。笑   円さんさすが。

濱口鋏製作所の中はといいますと、  

長年使ってきたであろう匠の道具たちがところ狭しと置いてあります。  

長年の経験からハサミの製作に必要な道具も製作されたりするそうです。
使っているシザーを見てもらうため持っていっていたので、無理を承知で研ぎをお願いしたら、「ええよー」 と。その場で2丁研いでもらいました。


機械に向かう濱口さん。



いろんな道具を使って丁寧に作業してくださいます。

まだお願いしたシザーは製作中で手元にありませんが、濱口さんに研いでもらったシザーはすこぶる調子がいいです。

驚くのは、抜群によく切れるのに手を切らない。こと。

シザーを研ぐと切れすぎて、自分の指を切ってしまうというのは美容師あるあるなんです。ほんとうに刃先に触れるだけで血が出ることもしばしばだったんですが、それがない。のに髪はサクサク切れる。

神か!

“主人が切りたいときにだけ切れるのが名刀”と言ったのは確かロロノア・ゾロでしたが、ホンマそれ。

濱口さんのシザーが出来上がるのが楽しみでなりません。また追ってご報告できればとおもいます。

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