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ハサミの話。
先日、実家に帰省した際、こんな時ぐらい母親の髪でも切ってやろうと、張り切ってマイシザーを家に忘れました。どうも今村亮です。
慌てて、大手某100円均一で散髪ハサミを購入し、便利な世の中になったもんだ。弘法筆を選ばず。なんてニヤニヤしておりましたら、
開けてビックリ!!
え!!ハサミの刃がない!!刃先に角度がついてないんですけど!!
さすがに、これはいかんと。(そもそも筆になってねぇ。)左のハサミ。
というわけで、なんでダメなのか説明してみようと思います。
ハサミってそれぞれの使い道に最適化されています。
- 工作用ハサミは、紙やご家庭の紐など、ある程度幅広くどんなものでも切れるようにハサミの刃がこぼれにくいようになっていて、ほとんどのものは切断できればOKなので、切り口がキレイとかはあまり考慮されていなかったりします。(=あまり刃が立っていなくても切れる)
- 布用裁ちバサミは、紙を切るよりも刃を立たせて繊維一本一本をきちんと切断できるようになっています。その為、布以外のものを切ると刃が欠けたり悪くなったりして切れにくくなってしまいます。
ではヘアー用ハサミは?
こちら私のハサミですが、刃はかなり鋭くなっていて、さわり方によっては手が切れてしまう程です。刃が鋭く、その刃が交差することで1本0.08mmの髪の毛を切れるようになっているので、誤って落としてしまうと刃が欠けてしまい、ハサミを開閉できなくなってしまうほど繊細に作られています。
また当たり前のことですが、髪の毛は1本1本バラバラなので刃の場所によってこぼれてしまって切れ味が悪くなってしまうと、引っかかってしまいお客様のカット中のストレスは大変なものになります。
そして、刃のないハサミで切るということは、髪を押し切ってしまい、切り口がちぎれるような断面になり枝毛になりやすくなります。
こんな感じ。
家で切るとき、髪の毛を切れるハサミかどうかの判断は、
ティシュペーパーを切れるかです。
ティシュペーパー切れたらオッケー!
ご参考まで。